野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

4月9日(月)

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 今日は収穫の多い日だった。

 「春の嵐2」の時に吹き飛ばされてしまった町会(我が家は “郷町会” に所属している)の消火器ボックスを元の場所に固定し、さらにカップボードの扉に「耐震ラッチ」とでも言うべき「開き止め」を設置、雑草ガーデンの手入れの時に如雨露にストレーナーがあることを発見してきれいに掃除、ピアノ室の不要物も始末した。

 こんなに活躍したにも関わらず、作曲は今年一番進んだ。あまり気持よく進んだので、夜のレッスンを終えてから「気になってはいたけれど作品を聴いたことのない無名に近い作曲家」たちの曲をYoutubeで探して片っ端から聴いた。

 こんなに素晴らしい作品を書いていて、どうして知られていないのだろうと思ったり、逆に、なるほどこれでは有名にはなれないかもと思ったり、非常に参考になった。なかに一人、名前は伏せるけれどもフランスの存命中の作曲家で、ラフマニノフと区別がつかない曲を書く人に出会った。同じメロディーではないにせよ、ここまでラフマニノフに心酔すると、もうオリジナルの作曲は無理だろうと感じるほどだった。オーケストラの扱いもうまく、曲に全く破綻がないので優秀な人なのだろうと思うが、オリジナリティーの難しさを改めて考えさせられる出来事だった。

 下の写真が、地震を感知するとラッチが降りて開かなくなるというすぐれもの。我が家を新築した時、ちょうど地震対応と切り替わる時期で、遅く納品されたものは全て地震対応品だったが、先に納品されたカップボードやキャビネットは非対応だった。その差、わずか2週間。

 しかし、これで安心。ちょっと無骨だけれど、食器が飛び出してくることを考えれば文句なし。普段使いの時には全く抵抗なく扉の開閉ができる。

 

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