野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

8月18日(日)

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全てを焦がすような暑さなのに、写真では秋の空。

 

 一人で北海道旅行(青春18キップによるノープラン行き当たりばったり)を終えて帰宅した “たろ” に、私もカミさんもなんだか追い越されてしまったような気分。

「とむりんたちの頃にはiPhoneとネットがなかったからね。あたしたちのほうが有利だよ」

 いや、そういう問題ではない。精神的にも、たろの方が自立している。

 

 今日の夕方にTBSテレビの「夢の扉+」登場した矢島里佳さん(25歳)も、そんなひとりだ。斜陽化しつつある伝統工芸からニーズを引き出してしまう若い起業家。職人たちだって、伝統工芸がどうしたら現代に受け入れられるか全力で模索していた。しかし、矢島里佳さんは、そこからニーズを次々と引き出して商品化してしまう。素晴らしいインスピレーションだ。

 

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すでにクロロフィルの緑を失ってしまったオオアレチノギク。

 

 今日の明け方にはビートたけしが主演を務めた。松本清張「点と線」のドラマ(2007)を観た。

 たけしの役作りはグレン・グールドのようだ。俳優としての凄みを存分に発揮した作品だった(DVD2枚組み)。

 今日の深夜には。たけし監督・脚本・編集の「Dolls」を観た。たけしのラブストーリー。突き詰めていくとこうなるのだろう。一般的なラブストーリーニュートン力学的であるとすると、たけしは相対論的。

 たろは「アキレスと亀」を観ている(見終わっているかも)。

 こちらは全てのクリエイターに根源的な問題提起をしている。それにしても、たけしは現代美術の技法についてよく勉強しており、この映画を見るだけで現代美術史を概観できることになる、

 クリエイターとして、ありそうで怖い。

 

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夕空には電線が似合う(か?)