野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

10月16日(水)

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 下の画像のうち最初の3枚は、台風26号(ウィパー)が徐々に遠ざかっていく様子を捉えたもの。

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 たとえば天体望遠鏡で月を見た時、誰もがその光景に心奪われるに違いないけれど、少なからぬ人がほんの1分くらいで接眼レンズから眼を離してしまうことだろう。

 しかし、月面がクレーターと海のほかに、白く輝く地形を持っていることを知っていたらどうだろう。

 月面は、月面上で夕方や明け方を迎えた地形が、その陰影によって詳しく見られるのだけれど、そういうことを知らない人は満月に望遠鏡を向けてしまうかも知れない。満月はドラマティックではないのだけれど、満月ならではの面白さもある。満月の楽しみは、いわゆる「光クレーター」と呼ばれるもの。

 一番有名なのは、天体望遠鏡で見た倒立像なら月面右上、双眼鏡や肉眼で見た正立像なら左下にあるティコ・クレーターだろう。このクレーターは光条と呼ばれる隕石衝突時に飛び散った放射状の噴出物がよく見える。

 ところがティコは月の陸の中にあるので、月面を眺めているうちに、海のなかでひときわ目立つコペルニクス・クレーターに気づくに違いない。すると、その外側にある明るい点のようなアリスタルコス・クレーターが目に入ってくるはずだ。

 ちょっと気づくだけで1分では全く足りなくなる。

 ここから先は、画像検索して月探索を楽しんでいただきたいが、このことは科学だけではなく、芸術やスポーツ、果ては法律などにも当てはまる。

 一生を退屈せずに過ごす秘訣かも知れない。 

 

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倒れずに済んだ、オオアレチノギク・ツインタワーの奥側の一本。枝・葉のほとんどが強風で失われてしまった。

 

 

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こちらは折れてしまった手前の一本の先端部分。ヘクソカズラが巻き付いているために上下を逆にしてロープにぶら下がっている。

 

 

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新しい定点観察候補の、色づきつつあるナンテンの実。