野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

11月30日(土)

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 ゴミ出しの日なので、朝寝坊したと思って飛び起きたら “風” が「出しておいたよ」。

 そうだ、もう彼らは子どもではないのだった。

 今日もシフトで仕事に出ているカミさんが、最近よく言うのは「老後は、もう遅いのよ」。

 それは、趣味や旅行を楽しむ老後を想像しがちだけれど、そういうことを楽しめるのは体力のある仕事現役時代にやるべきという事である。

 遊びにも気力と体力が必要なのだ。

 

 私がしばしば行うバーチャルな楽しみは、ルートを良く知っている場所にクルマで出かける時、カーナビに北海道の陸別町や鹿児島県の指宿(いぶすき)温泉を入力することだ。「高速道路を使わない」という条件をつけると、休憩なしで走っても到着は翌日になる。

 PCに向かって楽譜を書くという作業は、しばしば空白の時間を生む。そういう時には「乗り換え案内」などのソフトで、たとえば徳島県の八栗(やぐり)駅までのルートと時間、料金を調べる。「航空機を使う」は論外。新幹線を使うと17000円で6回の乗り換えを含んで6時間11分で到着する。

 年金暮らしだと交通費だけで往復34000円はキツイので、各停の旅に切り替えてみる。料金は片道11340円に下がるけれど、13回の乗り換えを含む14時間53分の列車の旅に耐えられるだろうか。

 そもそも、新幹線を使ったとしても(新幹線は苦手)、6時間11分の行程を終えてからイサム・ノグチ庭園美術館を回れるだろうか。八栗駅は、そこへの最寄り駅なのだ。

 そこで今度は寝台特急サンライズ瀬戸を使ってみる。

 交通費は21100円、航空機使用以外では最も高い。乗り換えは新幹線と同じ6回、所要時間は12時間07分。私が寝台車で眠れるわけがないから(寝台車には何度も乗ったけれど全て徹夜だった)、寝台料金は意味がないかもしれない。

 う〜ん、いま現在でもこの旅に耐える自信がない。おまけに宿は鳴門駅近辺にとって、翌日は大塚国際美術館を訪問する腹積もりなのだ。

 体力を考えれば、途中、京都か大阪あたりで一泊すれば良いのだろうが、宿泊した宿で徹夜して体力を失いそうだ。八方ふさがり。

 確かに老後はバラ色というわけでもなさそうだ。

 

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本当は、ここまでで写真はおしまいのはずだったのだけれど、行きがかり上、追加画像アップ。

 

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ピントは左上の街灯に合っている。手前から笹目線45番、44番、右端に43番鉄塔。

 

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自転車の後ろカゴでお留守番している、ガラの悪い良い子。