野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

2月22日(土)クァルテット・ベルリン・トウキョウ演奏会

286525

 

 午後から津田ホールで行われた「クァルテット・ベルリン・トウキョウ」のコンサートへ。

 プログラムは以下のとおり。

ハイドン弦楽四重奏曲 第62番 変ロ長調 作品55-3」

バルトーク弦楽四重奏曲 第2番」(予告された第5番から変更)

ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 作品59-2 “ラズモフスキー 第2番”」

 

カルテット・ベルリン・トウキョウ Quartet Berlin-Tokyo

 

 あまり期待していなかったハイドンで、いきなりノックアウト。素晴らしいカルテットが現れたものだ。メンバーは全員若く(第1ヴァイオリンの守谷剛志さんが1984年生まれ)、これからのカルテット。

 予告されたプログラムのバルトーク第5番が、第2番に変更になっており、むしろ歓迎。第2番は生で聴いたことがなかったから。ハイドンを聴いて期待したとおり(というより想像を超えた第2番)の演奏。バルトークの6曲の弦楽四重奏曲で一番の名曲だと思った。最後まで緊張感の途切れることのない、密なアンサンブル。となりの席の(知らない)おじ様は眠ってしまってもったいないことをした。

 ラズモフスキー第2番も生で聴くのは初めて。バルトーク2番に集中しすぎて燃料切れを起こしてしまったので、リラックスして聴かせていただいた。

 アンコールは、ナチス・ドイツから迫害を受け、収容所で病没したエルヴィン・シュルホフ(1894-1942)の「弦楽四重奏のための5つの小品」から第1曲 “Alla Valse Viennese” と第5曲 “Alla Tarantella” 。これも見事な演奏。

 夜のレッスンを終えてから、ずっとシュルホフの作品を探しては聴いしまったほど。

 


Erwin Schulhoff - Viis pala keelpillikvartetile (nr 5 Alla Tarantella) - YouTube

 

特にピアノ協奏曲第2番カッコ良すぎ。やられた。ラヴェルのピアノ協奏曲の7年前の作曲というから驚き。


Schulhoff - Piano Concerto No 2 (1923) p1/2 - YouTube

 


Schulhoff - Piano Concerto No 2 (1923) p2/2 - YouTube

 

 

 

f:id:tomlin:20140222121654j:plain

凱風快晴北戸田駅遠望。

 

f:id:tomlin:20140222125902j:plain

山の手線内では数少ない踏切の1つ、代々木駅近くの「青山街道踏切」。代々木駅は新宿と並んで、この数年、都内各所へ出かけるときの起点としてしばしば利用するマイブーム駅。国立新美術館もアクセス駅は代々木。

 

f:id:tomlin:20140222125957j:plain

ひょっとしてテレビ番組の収録? テンションの高い現場を通過。

 

f:id:tomlin:20140222130950j:plain

千駄ヶ谷駅まで近すぎ。今日は、せめて新宿から歩いてもよかった(五十歩百歩)。

 

f:id:tomlin:20140222131034j:plain

東京体育館。今日は第16回 全日本新体操チャイルド選手権、第13回 全日本新体操キッズコンテスト開催。

 

f:id:tomlin:20140222161153j:plain

津田ホールのある津田塾大学

 

f:id:tomlin:20140222161557j:plain

すぐ近くには国立能楽堂

 

f:id:tomlin:20140222170411j:plain

北戸田駅着。

 

f:id:tomlin:20140222170915j:plain美笹変電所跡地フェンスにあたる夕陽。