野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

1月2日(金)ベイマックス

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朝のくもり空が何かの間違いであったかのような青空

 

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モリアキ翁の病室に向かう途中、あづま湯の裏手から煙突(手前の建物は、あづま湯ではない)。

 

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あづま湯のシャッターをよく見ると、フェルトペンで定休日が書き足してあった。今日はお休みだったのか。

 

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眠るモリアキ翁(明日96歳)。

 

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病院内のタリーズも2日から営業開始。

 

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マグリット型の雲(そんな気象用語はないので念のため。画家のルネ・マグリットが描く雲に似ていただけ)。

 

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コクーン入口のそぎ型門松。竹を平らにカットする寸胴型門松は、あまり見かけなくなったような気がする。

 

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コクーン前のNTTドコモさいたまビル

 

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Movixさいたまの16時30分開始9番スクリーンで「ベイマックス(3D上映)」のシートを予約。

 

 ベイマックスはディズニー社の長編アニメ第54作目。評価は星4つ半。素晴らしい作品だった。テレビなどで流されているトレーラーはトレーラーとして考えておいたほうが良いと思う。トレーラーのシーンの一部は本編になかったりするからだ。本編完成よりずっと前に作られたのだろう。

 星半分が欠けている点について説明するとネタバレしてしまうので、非公開。星4つ半をつけたのは「ラプンツェル」と「ヒック&ドラゴン」(これはディズニー作品ではない)以来。

 “たろ” は既に鑑賞済み。彼女の場合は趣味と仕事を兼ねているので、勉強になる作品は複数回観る。

 帰りのクルマの中で、“たろ” が、なぜ主人公のヒロが14歳なのかを論じた。確かに13歳では足りないし、15歳では突き抜けてしまっている。絶妙な年齢設定だったということだろう。

東京とサンフランシスコが渾然一体となった架空の都市で繰り広げられる近未来の物語には、多くの才能と閃きが詰まっていた。アメリカ人が考える日本文化・日本デザインではなく、おそらく国籍を超えて誰もが、さらに日本人ですら魅力的に思える新たな世界のデザインだったかも知れない。ブレードランナーが中国・日本ハイブリッドだとしたら、ベイマックス世界は、かなり日本文化に的を絞ったコスモポリタンな世界であったと思う。

 ストーリーには触れないが、全編に渡って細かい配慮を感じる作品だった。

 映像の製作技術は蓄積されていく部分があるので、新しいものほど有利だけれど、物語そのものはインスピレーションなので新しい・古いというだけでは決められない。そこが面白いところだ。音楽だって、誰もが、より新しい音楽を聴きたいのではなく、よい美しい(あるいは魅力的な)音楽を聴きたいと思うに違いない。

 

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