野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

9月13日(金)ボイジャー1号 太陽系衝撃波面通過のニュース

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 ボイジャー1号が太陽圏(ヘリオポーズ)から外に出た最初の探査機になったことが確認された、というニュースがあった。

 ボイジャー1号土星を離れて、惑星探査機から星間探査機になった時から、いつ太陽系を脱出するかということが話題になっていた。

 太陽系の範囲はどこまでなのかというのは難しい問題で、長周期彗星(および非周期彗星)が誕生するところと考えられているオールトの雲は、今回話題になっている圏界面、あるいは衝撃波面の外側にある。

 しかし太陽圏となれば、それは太陽風が恒星風とせめぎ合う境界までなので、分かりやすい。

 太陽風が届かぬ恒星間宇宙では、高エネルギーの宇宙線が飛び交っていて、今のところ人類はそれを遮蔽する技術を持たないので有人宇宙船を飛ばすことはできない。もし、地球外知的生命が地球に来ているとしたら、その問題を解決していることになる。

 20年以上前の出版だけれど「太陽系グランドツアー」という本は興味深かった。本当にワクワクした。

 巧妙な軌道設計によって、ボイジャー1号は太陽系を見下ろす位置に到達し「太陽系家族写真」を撮影。さらに巧妙な軌道設計が行われたボイジャー2号は、木星土星天王星海王星の4惑星を観測した。ただし、これは175年に一度だけ訪れる各惑星の位置関係によるもの。というようなことが書かれている。

 ボイジャー1号が撮影した画像で一番気に入っているのが、土星への最接近から4日後に土星を振り返って撮影した「見返り土星」。地球からは決してみることができない土星の後ろ姿が写っている。

 ボイジャーが打ち上げられたのは1977年。当時のコンピュータが2つの探査機の中で、いまだに稼働しているということになる。動力源はラジオアイソトープ電池。まだしばらく持ちそうだが、探査機が太陽を見失えば、通信は途絶してしまう。ボイジャー1号は、およそ13光時(光で13時間)の位置にあり、そこから見る太陽は、他の恒星とあまり差がないということも読んだことがある。きっとそうなのだろう。

 

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この鉄塔はJR東日本のもの。まだ日没には間がある時刻に撮影。

 

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これは日没の頃の西空