野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

後出し反則 10月7日(月)

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 定期便も作曲工房日記も更新していなかったのは、私の中では、今日がまだ10月7日であるからで、それ以外の何ものでもない。

 実際、もう10月8日の夕方であることのほうがびっくりだ。

 

 先日、100年も前に書かれた音楽理論書(まさにルードルフ・レティ級だ)が手に入った。理論としては広く知られており、目新しさはないものの、問題は「知っている」のと「使える」ことの違いだ。

 こういうブツと対峙する時には、一気に集中して核心を学んでしまうことが重要だ。それさえ成功すれば、スコアを読むたびに「何が重要なのか」が分かるようになる。

 私はガチガチの新古典主義を貫いているつもりで、それはダイヤモンドで言えば、どれだけ良いカット(物理的に最高の結晶劈開面に沿った)をする方法を考え続けていると言い換えることができるかも知れない。

 ソナタ形式を時系列構造だけで語ると、ソナタが数直線で表現できる「極めて単純な表現手段」になってしまう。粘土を人の形にしたからと言って命が宿るわけではないのと同じ。いかにして見逃しを減らすか、が音楽理論の本質でなければならない。

 音楽に美という命を宿らせる方法は、たぶんいくつもあるのだろうけれど、中国の古武術の諺どおり、私は100の技を知るよりも、ひとつの技に習熟したい。

 料理で言うなら「いつ火を止めるか」と「塩梅(あんばい)」(これは両方あわせてひとつの技)の習熟のためだけに修練を重ねたい。これを極めればどのような料理にも通じることができることだろう。

 

 昨日(今日というべきか?)は午前3時半(天体観測の時の記述のように27時半と書けばよい!)で、エネルギーが尽きかけ、そこで休憩がてら入浴。

 28時過ぎから、クールダウンのために「森」で魚釣りをしていたら、29時になってカミさんが起きてきた。もちろん、窓の外は朝。こりゃマズイ、と思って、一応布団に入ったという次第。

 ところが地球の自転は止まらず、すぐにモリアキ翁の朝食の準備の時刻に。

 そんなこんなで、今日が10月8日だなんて、まるで狐につままれたような気分。

 さあ、夕食の準備だ。

 

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7日にはモリアキ翁94歳の義歯の調子が悪くなり、歯科医院を予約。2往復しなければならなかった。写真の工事現場は、大きな邸宅が突然取り壊された現場。今度はどんな建物になるのだろうか。

 

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どんなに大事なことをしていても、家族の夕食を用意するのが主夫たる務め。これから水汲みと買い物に出るという時の1枚。

 

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電力計の数値チェックのために外に出た時の夕空。

 

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数値チェックをして戻ると夕焼けに。この間、わずか4分。

 

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風に揺れてブレまくるオオアレチノギクと絡みつくヘクソカズラ