野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

10月12日(土)日比谷高校フィルハーモニーオーケストラ演奏会

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 チャイコフスキーの4番を目当てにコンサートに行ったことはない。プログラムの中に入っていたことならあった。だから今日が初めて。

 チャイ4は難曲だと思う。どの楽章も演奏が難しいと思うけれど、プロオケでも弦のピツィカートで演奏される繊細な第3楽章は力で押し通すこともできず、いわゆる難曲とは別の意味で難しそうだ。

 ラヴェルドビュッシー弦楽四重奏曲でもそうだけれど、第2楽章は録音と生演奏の差が大きい。チャイ4第3楽章を生オケで聴いたことがなければ、ぜひ一度お薦めしたい曲のひとつ。

 今日の高校生たちは、この曲を「軽々と」ではなく「たっぷり重量級に」演奏してくれた。去年も書いたけれど、高校生のときにこういう体験ができることが羨ましい。

 第4楽章終了と同時に大きな拍手が湧き起こったが、同時に「ブラーヴォ!ブラーヴォ!」の声が。ヨーロッパのコンサートホールのようで、客席もレベルが高そう。

 来年はコントラファゴットの壁を乗り越えて、チャイ6か?

 

 今日のプログラムはサン=サーンス「死の舞踏」、ドリーブの「コッペリア」から「前奏曲とワルツ」「マズルカ」「チャルダーシュ」、チャイコフスキー「交響曲 第4番 ヘ短調 作品36」、アンコールは「くるみ割り人形」から「トレパーク」、「花のワルツ」。

 

 

  

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練馬文化センターをスケッチモードで

 

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開演前のステージ

 

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埼京線車内から

 

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日没頃の光の放射

 

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風に揺れるヘクソカズラ(オオアレチノギクは既に枯れている)。