野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

8月25日(土)

271219

 

 今日は、ちょっとぼんやりと過ごしてしまった。

 ぼんやりついでに「民謡フェスティバル2012」を観て、日本民謡に明確なコードがないことを確認し続けた。

 これは凄いことだ。作ろうとしてみれば分かることだが、メロディーだけで存在し続ける音楽というのは、かなり難しい。

 つまり、私のような作曲家はコードに負うところが大きいということだ。

 バルトークは日本民謡ではないけども、マジャールの民謡を研究した。マジャールの民謡もメロディーだけで存在するが、バルトークは、それへの和声付けに邁進した。そして成功したと思う。

 バルトークは同じメロディーに何種類もの異なる和声付けを行なった。それを可能にしたのが民謡のもつ和声の汎用性とでもいうべき性質だろう。

 

 話題は変わるけれど、2008年の穀物価格高騰に似た状況になってきた。国によっては政情不安になる可能性も高まるかも知れない。