野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

11月6日(火)

273213

 

 先日、長年愛用してきたパイレックスの600mlメジャーカップを割ってしまった(犯人は “たろ” だが、彼女のせいではないだろう)。

 “風” が新しいメジャーカップを買いに行ったが、どこにもなく岩城硝子の500mlタイプを持って帰ってきた。岩城硝子はコーニング社製の製品を扱っているので妙だと思っていたら、コーニング社がパイレックスの製造を中止していたことが分かった。もし、いまパイレックスを売っている店があったらデッドストックということになるのだろうか。岩城硝子製の耐熱ガラスは厚みがあって、持っただけで印象が異なるもの。まあ、慣れの問題だろう。

 パイレックスと言えば、なんといっても反射望遠鏡の鏡材として思い浮かぶ。中学生の頃、当時の天文ファンなら誰もが読んだに違いない「反射望遠鏡の作り方(木辺茂麿著)」で、低膨張ガラス材として紹介されていた。当時世界最大だったパロマ山のヘール天文台の200インチ鏡もパイレックス製だったはずだ。

 パイレックス鏡材は高価だったので、高校生くらいまでのアマチュア天文ファンは青板ガラスを磨いた人が多かったのではないだろうか。

 現在ではドイツ、ショット社のテンパックスという鏡材が標準になっているようだ。

 

 

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夕方、空が神秘的な色に染まった。