野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

7月12日(金)ジョイントリサイタル_パリからのメッセージ_西原侑里☓倉田莉奈

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左側の建物(さいたま市南区役所)の9Fに今回のホールがある。

 

 “おちゃめ”さんから誘われて、武蔵浦和コミュニティセンター多目的ホールで開かれた、今日のタイトルのコンサートに行ってきた。

 おちゃめさんに会うのも、4月の京都以来?

 パリに留学中の、さいたま市在住の2人が開いた里帰りコンサート。知り合いではない。

 プログラムは以下のとおり。

 

ディーリアス「春一番のカッコウを聞いて」(4手連弾)

バッハ「トッカータ ホ短調 BWV914」(西原侑里)

アルベニス「“イベリア” より “トリアーナ”」(倉田莉奈)

シマノフスキ「“2つのマズルカ” 作品62より 第1番」(西原侑里)

ショパン「バラード第1番 ト短調 作品23」(西原侑里)

 

  休憩

 

ラヴェル「鏡」より「蛾」「悲しき鳥たち」「道化師の朝の歌」(西原侑里

ラヴェルクープランの墓」(倉田莉奈

カプースチンシンフォニエッタ」より「序曲」(4手連弾)

 

アンコール

ドビュッシー「小組曲」より「バレエ」

 

 ディーリアスの「カッコウ〜」冒頭の弦のロングトーンを、ピアノでどのように表現するのだろうという興味があったのだが、彼女たちは「全く延ばさない」、つまりスコアの音価どおりという選択肢を選んだ。この曲に関しては、聴ける限りあらゆる演奏を聴いてきたけれど、これは初めて。かなりびっくりした。

 異なるタイプの2人が組んだカプースチンの「シンフォニエッタ」では、個性がうまくお互いを補完しあって見事な演奏になった。

 シンフォニエッタはオーケストラスコアからのリダクションだが、カプースチン自身が見事なピアノ曲に変身させている。

 アンコールの「バレエ」も軽快な良い演奏だった。

 まだまだ伸びしろのある2人なので、今後が楽しみだ。

 

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北戸田駅から見た、白く霞む武蔵浦和方面。今日は光化学スモッグ注意報が発令された。

 

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今日の夕陽