野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

7月17日(水)

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 ツイッターで、岡田斗司夫さんが東京MXテレビの「ニッポン・ダンディ」に出演すると書いていたのを読んで、早速チャンネルをあわせる。

 宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」について興味深い発言があったのだが、その後、帰宅した “たろ” に「言うな〜!言うな〜!まだ観てないんだから何も言わないでよ〜」と言われたので、ここにも書けない。

 岡田斗司夫さんの豊富な知識は「全部マンガから覚えたこと」と発言しているけれど、マンガの多くが取材によって成立する時代なので、それは正しいと思う。

 麻生元総理がマンガ好きを公言しているけれど、彼がマンガを読み込んでいる印象を受けたことがない。

 そもそもマンガ好きは、気に入ったマンガを何度も何度も読み返すものではないだろうか。何回も読み返せるのは良いマンガと言い換えることもできる。読み返すうちに、どんどん視線がマニアックになってきて、ネームはもちろん、線まで覚えてしまう。

 ウラノメトリアの美術担当の “うしおちゃん” と “たろ” がマンガの話を始めると、しまいには「線マニア」にしか分からない世界に入り込んでしまう。

 線といえば「となりのヤングジャンプ」に連載中の「ワンパンマン」の作画を担当している村田雄介というマンガ家の線は素晴らしいのではないか(ウェブ上で無料公開されている)。いかにもマンガっぽいラフな線と劇画タッチの強い線、そして繊細な線を自在に使い分けて、ピントの合っていない画像やマンガ動線や効果線なしで激しい動きを表現するブレを描いている。

 ずっと昔に江口寿史に感じた巧さとも、井上雄彦の巧さとも異なる新しい表現だと思う。ワンパンマンの次の更新は明日7月18日予定。

 

 雑誌WAREDの第8号(特集は「これからの音楽 21世紀をサヴァイヴするコンテンツビジネス」)を買ったところ、購入者特典としてタブレットやスマホで読めるPDF版を無料で入手できることが分かった。早速ダウンロードしてPCで読んでみると、広告ページが全て割愛されているばかりか、写真がとても綺麗。

 

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 今日は、夕方からかなり強い雨になった。雨脚が弱まってから電力量計のチェックに行くと、朝までピンと背筋を伸ばしていたオオアレチノギクがうなだれていた。

 

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雨の夕暮れ