野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

8月22日(水)

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 今日、ついに「コレルリ風に(1983)」に女神さまが降臨した。

 1983年にピアノ・ソロで初稿を書き上げたが、後に「細部に神がいない」ように思えて、思い出しては書き直す曲だった。

 インスピレーションは、いつでも神がかっていて「ああ、これが決定稿になるのだな」と確信できるものなのだ。

 残念ながら、まだ最後まで書き上げてはいないけれど、完成は時間の問題だと思う。今日は瞑想しようという発想さえなかった。眠る前に5分くらいのショートバージョンをこなそうか、というところ。

 

 2日ぶりに水汲みに行った。2011年5月以来、2日も間を空けたのは初めてかも知れない。

 水汲みついでに売り場を巡回していたら、福島(郡山)の鈴木農園のなめこが29円という安値で売られていた。いま、ほとんど全てのきのこ類から放射性セシウムが検出されるなか、鈴木農園のなめこは不検出(鈴木農園が検査したのではなく、第三者検査機関のデータ)。この零細なきのこ農園だけは食べて応援すべき生産者なのに、まさに風評被害のあおりを受けて安くしないと売れないのだろう。

 HPでは栽培方法などを詳しく記しているが、放射能のことは一言も書かれていない。栽培方法が独自のものなら製法特許(?)を取得して、同業他社に公開すればよい。鈴木農園は放射性物質不検出を宣伝文句にして広く人々に周知すべきだ。風評被害の払拭は真のデータで。同業他社も栽培方法など鈴木農園に倣うことだろう。

 

 シリアで取材中に死亡した山本美香さんのニュースに対してモリアキ翁が「女は戦場に行っちゃいかんよ」と、のたまった。現代は仕事に男女の区別をなくす方向に動いているのだが、実際の戦場を知るモリアキ翁ならではの発言だったのだろう。本当に痛ましいできごとだった。これを機に、人々がシリア問題に深い関心を寄せるようになればとも思う。