野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

10月1日(月)

272313

 

 今朝の占い「たなくじ」は「散髪すれば吉」だった。床屋に行くとするか。

 さて、3.11以降分かってきたことは、電力システムというものが非常にナイーヴであるということだ。

 安定した電源を提供するということは、綱渡りのバランスを取るのにも似ていると言えるだろう。電力需要が常に一定ならば電力会社も楽なのだが、実際には刻々と変化していく電力需要を追わなくてはならない。それで、出力制御が得意ではない原発揚水発電は欠かせないペアとなっているのだろう。

 深読みするならば、深夜にも人々が活動してくれれば電力需要が平らになって非常にやりやすくなるとも言える。日本人を夜更かしに誘導しているのも電力会社なのかと疑いたくなる。

 原発のような安定したベース電源を持ってしまうと、電力会社は、それを手放す発想がなくなってしまうのだろうと思う。

 我が家では太陽光発電を導入した15年前から、毎日電力計の記録を取っている。一度だけ家族で2泊3日の旅行をして2日間推定値で記録用紙を埋めなければならなかったが、それ以外のデータは揃っている。

 それで、10年前と現在の電力消費量がどうなっているのか調べてみたところ、3分の2に減っていた。10年前には子どもたちは、まだ本物の子どもで夜更かしとは無縁。家電品も今のほうが数も稼働時間も多い。

 にもかかわらず、電力消費量は減っている。

 最大の理由は家電品の省エネが進んだことにあるだろう。10年前、ダイニングのテーブルライトだけで白熱灯240wだったが、現在はLED28w。階段やトイレ、クローゼット、ダウンライトなど白熱電球が30灯以上もあった。それが密閉型の照明器具でも使えるLED電球が登場したおかげで、全て置き換わった。冷蔵庫もエアコンも効率が上がって電気料金は右肩下がりだ。特に3.11以降が著しい。

 特に今年の夏は遮光ネットによる室温上昇の抑制が効果的であったことは間違いない。

 新築住宅の多くがソーラーパネルを装備するようになったことを考えても、早ければ数年後には一般家庭向けの電力供給は少なくなることだろう。産業界の省エネ対策は既に飽和状態と伝えられたこともあったけれど、自らの廃熱利用などの技術が開発されて、省エネはまだ進むと考えられるように変化してきた。

 人口減少も考えると、10年後には原発が単なる “やっかい者” になっている可能性もあるかも知れない。

 

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夕方、ウォーキング時に見つけた富士山。遠くて噴火の兆候は分からなかった。左は外環道、上は埼京線。

 

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外環道を跨ぐ歩道橋にあったプレート。かなり高い歩道橋なので、グランドレベルは2-3mということなのだろうか。

 

>今朝の定期便で伝えた2つの熱帯低気圧が、揃って台風に昇格。

台風第19号(マリクシ)

台風第20号(ケーミー)