野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

6月9日(月)レストラン アズーリ

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 小・中・高校は実に有難い存在だけれど、いつのまにか権威にまみれてしまった感がある。

 これは学校のせいではなく、権威を与えたのは受験システムだろう。

 北海道の高校を卒業しても、沖縄県の高校を卒業しても(各高校の学力レベルの差は置いておくとして)、勉強さえすれば日本中のどこの大学でも受験できるという「学習指導要領」システムはQCの最たる例のひとつだろう。とても素晴らしいことだ。

 しかし、子どもたちと一緒に、窒素封入のポテトチップを持って3000m級の山に登るとか、徹夜でゲームをやるとか、磯でアメフラシをからかって紫の墨(?)でしっぺ返しを喰らうとか、国宝級の美術品に圧倒されるとか、味噌を入れた瓶を持ってキュウリ畑に行って、その場でモロキュウにして食べてうまさにのけぞるなどという経験をすることに勝る授業はどのくらいあるだろうか。

 教育は(宇宙規模での)世界を理解するために必要なスキルを育てることと、人格の形成(ざっくり言えば “愛せるか” )のためにある。

 付け加えておくと、天才は教育では育たない。天才を天才にするのは自然界にある探索可能な情報の全てと、他の天才だけである。

 

 ピアノやヴァイオリンのレッスンの素晴らしいところは、教材の多くが天才たちの生み出した音楽であったりすることだ。

 天才が育てるのは天才だけではない。天才は凡庸たる子どもたちをも高みへと引き上げる。

 ヨーロッパの貴族階級に流行したグランドツアーも、それらを目論んだものであることは間違いない。

 

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今日の昼食はカミさんの教育的指導によって、この店になった。“風” のための教育プログラムだけれど、私も一緒に受講してみた。

 

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左から「コンソメのジュレと玉ねぎのムース(グラスに入っている)」、「ズッキーニのマリネ」、「ゴルゴのスライス(紅白の渦)、スティッキー、ブロッコリー・ロマネスク、カリフローレン、ジェノヴェーゼソース添え」(一部記憶が怪しいので注意)。

 

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鶏肉の◎∂Б〓◇。

 

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後列左からかぼちゃのプディング、ティラミス、カシスオレンジのシャーベット、いちじくの△ΣД★。

 

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午後から雨。夕方に一瞬の陽射し。

 

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凪の笹目川。北部橋から下流方向、谷口上橋。

 

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同じく凪の笹目川。池ノ尻橋から上流方向。

 

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ひとつだけフライングしていた木槿(むくげ)の花を発見。見つかりにくい場所でひっそりと咲いていた。

 

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夕闇近づく頃の紫陽花。

 

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