野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

7月4日(水)

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 原発再稼働、民主党分裂、ヒッグス粒子発見か、などとニュースが続く中、我が家は卑近な問題が山積みだ。

 今日未明、寝ようと思った矢先に現れたのが、通称「ラ・クカラーチャ」。ここで繁殖したのではなく、外からやってきた一匹のはず。彼(彼女か?)との格闘の末、就寝は4時に。翌朝は(もう明るいはじゃないか)ゴミ出しだ。

 目覚ましを10分だけ遅くセットするも、その甲斐なく、10分前に目覚める。

 朝から暑くなる予感たっぷりの天気。7月は、我が家の熱収支がもっとも厳しい月だ。特にモリアキ翁の寝室は東南角にあたり、7月の朝は東と南の窓が受ける熱量は非常に大きい。

 遮熱低放射複層ガラスでも性能は足りず、原始的だが簾を下げていた。しかし、今年は節電効果を上げるために、東側、南側の2つの窓に農業用遮光ネットを張ることにした。

 これで節電のみならず、モリアキ翁93歳の熱中症の心配も減ることだろう。

 

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東側窓。真っ黒に見えるのは、電動シャッターの動作確認でシャッターが降りているため。

 

 そして早くも一週間。13時45分からの放送大学(ラジオ)の講義「看護ケアの倫理学」第13回「在宅ケアと倫理」は、自分自身が当事者であるだけに、いつもに増して聞き入ってしまった。現実は常に変化し、変化前の現実のために作られた制度は常に実情に合わない。

 「ヘルパーや看護師には休日があるが、看護、あるいは介護する家族には休日がない」という言葉は制度と現実のギャップをよく表している。モリアキ翁は、息子が自由業になることを許したことが吉と出た稀な例だろう。

 夕方、給湯器の断線修理を依頼した電機店から、仕事が大好きで幸せ感たっぷりという感じの若者がやってきた。

 トイレの換気扇スイッチの交換について尋ねると「いま部品を持っているのでこの場でできます」というプロっぽい答え。

 あっという間に作業を終え、請求された金額が予想よりずっと安くてびっくり。これからは彼の店に頼むことにしよう。戸田市にある篠崎電気。嬉しかったから宣伝だ。ここは実に良心的な店だ。依頼は電球1個の交換でもかまいませんとのことだった。

 

 さて、夕食はゲルソン・スープ2日目。“たろ” の誕生日だから、ちょっと豪華にとも思ったけれどインスピレーションがやってきたので2回目の挑戦。

 ずっと昔のことだが、某インド料理店で塩味のないスープが出てきたことがあった。その意味を突然理解した(と、思った)。というわけでカレーを作って、そこに野菜たっぷりの無塩スープを添えた。カレーとは野菜がひとつもバッティングしないように“味”のでる素材でレシピを組んでみた。むしろ、塩を入れたら台無しだろうという仕上がり(単なる自負?)。

 仕事から帰宅して食卓についたカミさんは、すぐにレシピの狙いを理解してくれたらしく、10時ころ帰宅する “たろ” へのメモに「今日のスープは問題ない」という趣旨の言葉が書かれていた。

 そうだ。そういえば夕食後に “風” が、とても美味しいブリーチーズを振る舞ってくれたのだった。なんとドイツ産。ブリーといえばフランス産だと思っていたので意外。あまり美味しかったので、いかんいかんと思いながらも天然の微炭酸ミネラルウォーターとウィスキーで一杯やってしまった。

 “たろ” が帰宅してから、3年間かけて放送されたNHKの「坂の上の雲」のCGの話を聞いた。詳細は省くけれど、そこに投入された才能とエネルギーは膨大なものらしい。

 それからマンガ「バクマン」の終わり方について、彼女がひとしきり語るのを聞いてなるほどと思ったりした(失敗ではないか説)。

 醉いが覚めてから楽譜の作業の続き。今日は、朝から楽譜のインスピレーションもやってきていたので、買い物へ行ったり、遮光ネットを張ったりしながらも、その合間に楽譜を書いていた。たまに、こういう効率の良い日もある。

 

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真夏のような空(もう真夏だけれど)。昨日、こんなに暑かったら10km以上も歩けなかったことだろう。