野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

7月14日(土)

270017

 

 夕方(すでに夜か?)、クルマの中でNHK-FMの<ビバ!合唱>「典礼劇 “ダニエル物語”」を聴きながらカミさんの実家に行った。

 ヨーロッパ中世の暮らしは想像しにくいところがあるが、そこで暮らす人々は別段不便を感じずに生きていたかも知れない。そんな話をしながら、夏祭りの交通規制で渋滞する中をノロノロと走った。

 現代でも、アフリカでは最も近い水場まで5kmという所に住まなければならない人々がいる。その水場に5リットルのポリタンクを持って毎日通うのは10歳にも満たない子どもたちだったりする。きっと逞しく育つことだろう。

 一番近い市場まで20kmという話も読んだことがある。日本人の、たぶんジャーナリストがアフリカの何もない草原の道を走っていたら、頭に大きなウリのような野菜を乗せた女性が歩いているのを見つけた。どう考えても近くに街はないのでクルマを停めて話を聞くと、日頃から片道20kmを歩いて買い物に行くという。

 しかも、別につらそうではなかった。なぜなら、最初からそういうものだと思っているから。

 学校まで片道20kmを走って通うタンザニアの子どもたちのことは、多くの人がテレビで観たことだろう。こういう子どもたちの中から偉大なマラソンランナーが現れるに違いない。

 水を汲むのも、火を灯すのも、薪を手に入れるのも全て自分の技術で行なう暮らしというのは、実は凄いことなのではないだろうか。

 

 午後に、急に思い立って「6α_エリダヌス」を録音しようとピアノに向かったら、低音のユニゾンが微妙にうなっていて、結局、一から再調律してしまった。というわけで録音は明日以降。低音弦は倍音を聴きながら調律するのだけれど、これがなかなかクセモノで迷いまくるのだった。

 

 九州北部の豪雨被害が拡大している。豪雨になりやすい地形というのはあると思うけれど、災害は日本中どこで起きても不思議はない。

 

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ちょうど10年乗ったクルマが今日の正午に、ようやく20000Kmに到達。買ってから7年間は年間3回しか給油しないという程度しか乗らなかった。よく乗るようになったのは、3年くらい前から。母の通院と入院、モリアキ翁の通院と用事、そして水汲み使っている。

 若い頃は3年強で100000Kmを走ったりしたものだ。