野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

8月10日(金)

270794

 

 今日もモリアキ翁の用事で東へ西へ、いや東奔西走と書けばよい、という一日だった。

 その間に家事を済ませて、ソナチネとウラノメトリアの試聴音源をアップロードして、放送大学の録画を観て、作曲して、ウォーキングの時間がなくなって自転車で買い物に行った。

 こういう日は一つのことを短時間(1単位45分)で済ませ、次へ移ると一日が長く使える。作曲を始めると、たちまち5時間6時間が経過してしまうので、キッチンタイマーを使って時間を区切る。

 そういえば、今週は放送大学の「進化する宇宙」の第6回の講義である「近接連星系」をくり返し観ている。1980年代になって、ようやく新星(回帰新星、あるいは反復新星)の理論を説明する一般向けの書籍が現れ(もしかすると、もっと前からあったのかも知れないが)、近接連星系という概念が重要なものになっていった。しかし、図示されてもなかなかイメージできなかったのも確か(私の理解力不足というだけのことか?)。

 ところが、放送大学の講義は実に分かりやすい。この大学の天文学系の講座は日本天文学界の総力戦という感じだ。それでも、全てを説明するには15回の講義ではあまりに時間が足りない。くり返し観ているとどこが省略されているのかが分かってくる。省略するのは、天文学の世界では、まあまあ常識に属する知識や理論などの背景だからなのだが、それをメモして別の方法で学ぶ。意外にもそういう時に役に立たないのがウェブであったりする。

 どのくらい繰り返して観るかというと、自分自身に説明できるようになるまで。

 それはとても重要なことで、作曲するという行為は、言い換えれば自分自身への説明にほかならない。

 

 オリンピックは嬉しかったり残念だったり、相変わらずドキドキ・ワクワクしまくっている。これについては書かないが、棒高跳びは記録以前に、跳ぶこと自体が難しいということを知った。「記録なし」の意味が初めて分かった。

 

 さて、ミュージックステーションで歌われた佐川君の「花火」は、チャート2位。人気を得るということは素晴らしいことだ。彼は作曲からアレンジまで全てをこなせるから、これからも活躍することだろう。

 

>今日のアップロード

 

>ウラノメトリア

4β_誕生パーティ

 

ソナチネ・アルバム

第1番 “クレメンティアーナ” 第1楽章

第1番 “クレメンティアーナ” 第2楽章

第1番 “クレメンティアーナ” 第3楽章