野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

8月11日(土)

270820

 

 今日はカミさんとカタログハウスの学校「小室等の聞きたい聴かせたい19」に行ってきた。ゲストは萩尾望都さん。

 会場は女性9割。全員が望都さんのガチガチのファンという印象。ファンがいるというのは、それだけで凄いことだ。

 前回は3.11直前の山田太一さんがゲストの時に参加したから、当時と今とでは世界が変わってしまった。いま、もう一度、山田太一さんのお話を伺っても非常に興味深いことだろう。

 望都さんは3.11後「なのはな」をはじめとする核エネルギーテーマの作品をいくつも発表しているので、小室さんの話題はほぼそこに集中した。小室さん自身がベラルーシウクライナを訪問しているので、彼も原発には一言ある。

 今日は娘でシンガーソングライターの、こむろゆいさんも助っ人に来ていて、小室さんが歌う時には彼女も参加した。

 なかでも「ゲンシバクダンの歌」は秀逸で、清志郎さんの「サマータイム・ブルース」と並ぶ名曲だと思った。特に小室さんが枯れた感じで飄々と歌って、ゆいさんの柔らかい合いの手がかぶさったのでなおさら。

 1970年代に、この曲を発表した時には発禁になってレコードが店頭に並ぶことはなかったということだ。

 望都さんの聡明さは相変わらずで、彼女の言葉は問題の核心を突くものばかりだった。

 最後に質問タイムがあったのだが、手を上げて質問した人たちはコアなファンばかりだった。

 

 消費税増税法案の通過、原発再稼働、核燃料サイクル計画など、なんとかしなければならない問題が山積みなのに、結局権力を持った人間だけが決定権を持つというシステムでは国民全員が意思表示しなければ解決しないようだ。

 

>今日のアップロード

第6番第1楽章はシンプルなソナタ形式の曲(4分の5拍子)。自信作は第2楽章だけれど、まだ決定稿に至っていない。

ソナチネ第6番第1楽章