野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

10月28日(日)

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 今日は、モリアキ翁の依頼で近所の公民館にクルマで送った以外はどこにも出かけずに家事と調べ物の一日。ただし、放送大学の講義は2録画を受講。

 そのうちのひとつが「進化する宇宙2011」の第4回。太陽質量から7倍太陽質量までの恒星の進化について。これは進化の終末が惑星状星雲と中心の白色矮星となる質量。8倍太陽質量以上の星は超新星爆発を起こす(これは次回以降の講義で)。

 今回の講義のキーワードは「ヘルツシュプルング・ラッセル図(ヘルツシュプラングと発音していた)」「電子の縮退圧」、「ヘリウム殻」、ヘリウムの不安定な核融合である「ヘリウムフラッシュ」、相対論的効果による「林の限界線」、4He+4He→8Be と 8Be+4He→12C+γを合わせた「トリプルα反応」、「炭素・酸素コア」、それから忘れてはならないのが「ヘルツシュプルング・ギャップ」あたりだろうか。

 多少の予備知識は必要だけれど非常に分かりやすい説明。もし日本中の大学があらゆる教科・分野でこのレベルの講義を行なっていたら、日本の国力はグンと上がることだろう。

 今日の講義の範囲ではないけれど、もし、太陽質量の恒星が石炭を燃やしてエネルギーを得ていたとするとたかだか3000年くらいで燃え尽きてしまう。そこで考えだされたのが重力エネルギーを熱に変換するという理論。ところがこれでも2000万年くらいで燃え尽きてしまう。それで、水素が核融合を起こしてヘリウムに変化するという理論に置き換わった。

 遠くから眺めて観察しているだけなのに、恒星の内部構造まで論理的に推測してしまうところが天文学の凄さ。音楽も見習えるところは見習いたいところだ。

 ところで、今日の調べ物は天文学(宇宙物理学)とは何の関係もない音楽関係のこと。何を調べたかは内緒。次の曲に反映されるのでお楽しみに。