野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

1月27日(日)第4回 蕨クラシック・フェスタ「カテドラルよりも」

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 最初に、今日、おいでいただいた皆さんに厚くお礼申し上げます。

 演奏会は706席のホールがほぼ満席に見えるほどの盛況。聴衆も物見遊山的な様子はなく、マナーの良い音楽愛好家が中心層。充実した演奏陣とプログラム、進行であっという間の2時間だった。

 おいでになれなかった皆さんのために、プログラムノートから一部を転載(原文ママ)。

 

野村茎一ヴェルレーヌの詩による6つの小品』より「カテドラルよりも」

 次の2曲、「カテドラルよりも」とドビュッシーの「行列」はどちらもフランスの詩人ヴェルレーヌの詩にもとづいた作品です。野村茎一氏は蕨市錦町在住の作曲家です。「カテドラルよりも」は、齋藤と三浦の委嘱により作曲された『ヴェルレーヌの詩による6つの小品』の第5曲にあたります。ディアトニック音階を用いて白鍵のみで作曲されながら、多彩な表現に野村氏の感性が際立つ作品です。「カテドラルよりも 海は美しい、(略)海のよそおいは青 薔薇色 灰色 みどり・・・ 何よりも美しく、我々より善良な海!」(ヴェルレーヌ)   【齋藤&三浦】

 

 ドビュッシーと並んで私の名前が取り上げられるだけで、舞い上がってしまうのだけれど、彼女たちの演奏は、私があたかも大作曲家であるかのように錯覚してしまうような入魂の音楽。

 とは言うものの、コンサート最初の曲、ソプラノの山舘昌代さんが歌った「かなりや」(西条八十作詞・成田為三作曲)を聴いた時、その美しさに「よよよ、果たしてこの曲に対抗できるのか」と不安になったのも事実。

 演奏家たちの練習の成果披露ではなく、聴衆目線の質の高い演奏会という印象だった。

 

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会場となったコンクレレホールの隣は和楽備(わらび)神社。演奏会の成功を祈って、お参りしてみた。

 

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本殿正面

 

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狛犬 右

 

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狛犬 左

 

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本殿前から鳥居を望む

 

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こちらは和楽備神社にほどちかい金亀山 三学院。蕨の名刹。