野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

3月30日(土)〜31日(日)

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 昨日は、と書いて今日が、まだ昨日と連続していてよく思い出せないのだが、昨日は次男坊の “海” が帰ってきたのだった。

 それ以前に、私は長男の “風” と家事をこなしながら、いつものように、その合間にウニウニと、まとまらない曲のアイディアをまとめていた。

 そうこうしているうちに朝になって、今日は、20日に結婚した “海” の伴侶となった人のご両親と逢うために青山の和食の店に設けられた席にカミさんと一緒に行ってきた。

 相手のご両親は、私たち夫婦より少し若くて、とても良い感じのおふたりだった。料理もおいしくて、“海” がこういうセッティングができるだけで嬉しくなった。彼も社会で揉まれて成長したのだろう。

 

 そして今日の夜、NHKで佐村河内守さんの番組を観た。

 番組の作り方もうまいのだろうけれど、彼自身がタダモノではないことが伝わってきた。

 彼の聴力障害が、彼を人々を惹きつける一つの要因となっていることは事の本質ではない。彼が本当に凄いのは、20世紀の作曲家たちが取り憑かれていた「新しい試みへの価値」などに目もくれずに、彼自身が彼自身の真実と思う音楽を追求してきたことにある。

 これは、当たり前のようなことであってもなかなか実行できない。

 作曲者に、上手く言えないけれど “見栄” のようなものがあると、音楽は、たちまち薄っぺらなもになってしまう。

 

 良い番組を観た。ますます虚心坦懐に作曲に臨もうと思った。そのような音楽だけが “気高さ” を併せ持つことができるだろう。

 

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山手線の女性運転士。指導教官が一緒。原宿駅に到着する直前。

 

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今日の待ち合わせ場所はこの駅。

 

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2階にあがって、このステンドグラスの通路を右に進むと、今日の店。