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放送大学の「デジタル情報の処理と認識」(金曜日、午前10時30分)は、今週で第3回だが、2週間前に放送された講義第1回の「音の表現」は、全ての音楽大学で必修化すべきではないかと感じた。
音階の構造をここまで分かりやすく説明した例を知らない。
我々の聴覚は音程をリニアに捉えるけれど、周波数では指数関数的であり、1オクターブ上は2倍、2オクターブ上は4倍、3オクターブ上は8倍となる。だから、当然のことながら1オクターブを12に分ける “半音” もリニアに聴こえるけれど、実際には異なる。
そして、多くの音楽関係者が理解できていないことが、なぜ純正調と平均律があるのかということだろう。それは次のように言い換えることもできる。
「純正律は、なぜ移調不可能なのか」(以下略)
残念ながら録画していなかったのだが、また再放送があることだろう。
12音技法は当然のことながら平均律が前提となっている。純正律はシンメトリーではないので、逆行形(R)しか作ることができない。厳密には反行形(I)や反逆行形(RI)は形がかわってしまう。
閑話休題。
日曜日は「山口晃展」に行くことになりそうだ。館林美術館までルート検索すると、クルマで59分。交通費は高速道路代とガソリン代で往復概算5400円くらい。鉄道利用で最短1時間33分、交通費は往復2人分で3720円。3人で行けばクルマのほうが安くなる。
もう15年くらい前の仕事だけれど、岳精流日本吟院埼玉岳精会による構成吟のためのテーマ音楽を書いた。今年、また再演されるらしい。
ブレてしまった。