野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

2月10日(月)

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 定期便に書いたとおり、午前中にカミさんと映画「鑑定士と顔のない依頼人」を2人で2000円という50歳超カップル価格で鑑賞。とても見事な映画だった。一番騙されたのは観客だったに違いない。

 Eテレ「100分de名著」が少し前に取り上げたのが世阿弥の「風姿花伝」だった。20代後半に解説書を読んで感銘を受け、30代の時に書いたオリジナルレシピ集に「料理花伝書」と名づけたりした。

 世阿弥の言葉でもっとも良く知られているのが「初心忘るべからず」だろう。ただし、この言葉が世阿弥のものであることは知られていないかも知れない。

 この言葉は格言日めくりカレンダーなどにも載っているが、世阿弥の真意は一般に知られているものとは異なる。「歳を重ねても新しいことに挑むべし」が本来の意味で、つまり、初心にならざるを得ない状況に身をおくことによって人生の新しいステージを迎えることができるというようなことだ。

 会社の寿命が短くなって異分野転職を余儀なくされる人も多い現在、700年も前の世阿弥の言葉が輝く。

 いま私は、過去に書いてきたような音楽から一歩踏みだそうとして作曲初心者のような状態なので、世阿弥の言葉が響く。

 

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午前中に時間を使ってしまったので、忙しい午後になった。

 

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笹目川北部橋からの夕陽

 

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ひこうき雲フリーク

 

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池ノ尻橋の夕暮れ。画面右の上りには注意喚起の警告文が。

 

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工事用の架空線に注意。

 

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照明が点灯した池ノ尻。