野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

2月14日(金)

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 これを書いているのは15日正午ころ。14日は未明まで起きていたのに、14日の日記を書こうと思い立った時が15日午前3時。翌日のゴミ出しを考えると眠ったほうが賢いと思ったので、そのようにした。

 13日(木)の夕方、グロッサリーの買い物に行ったショッピングセンター(十分に大規模)では、パン類を始め、商品が補充されていないために空きのある棚が目立った。広大なバナナ売り場で、高価な一本売のものまで残らず売り切れていた。雪の予報による「明日の分」までを購入したことが原因だろう。

 私も含めて、多くの人々はスーパーなどにはいつでも商品が溢れるほぼ並び、品不足などあり得ないという感覚で「安心して」買い物をしているに違いない。つまり、牛乳が欲しいと思ったら「買いに行けば手に入る」という感覚である。ちょっと銀行預金と似ている。

 実際には、流通業界が毎日の需要を超える商品を用意するとは経済的に成り立たない。需要に対してぴったり用意するのが最も利益となるからだ。

 だから、人々がいつもより少しでも多く物を買うとたちまち商品は不足する。そして、それは生鮮食品において顕著である。生鮮食品は過程での平時備蓄が困難なひとつであり、停電すれば全てを失う可能性がある冷凍保存も平時備蓄には向かない。

 消費と流通の動的平衡に頼る都市の食糧事情は、少しでも歯車が狂うと恒常性を維持できない。

 食料備蓄に関して、かなり努力している我が家でも、流通から切り離されて “孤立” したら一週間が限界である。主食だけなら、もっと持つけれど、生鮮食品なしで健康を保てるのは一週間が限度だろう。

 ちょっと話題はそれるけれど、ナッツ類の価格が世界規模で高騰しているというニュースがあった。そのニュースが配信されてすぐ、素焼きアーモンドを買いに行った。運良く、滅多に手に入らない大袋(750g)を値上がり前の価格で入手、しかし、他の人たちのことを考えて1つだけ購入。その翌日、また店を訪ねると、まだ売られていたので(いつもは早く売り切れる)、もう1つ購入した。

 世界に目を向けると、食料自給率が低い日本では、食料輸出国の天候や社会情勢だのみの心細い食料事情だ。にもかかわらず、食料廃棄率の高さは世界でも高い。

 もっとも賢い解決策は、一人でも多くの人々が食料生産と流通の問題について良く知ることに尽きる。

 起こりうる最悪の事態を挙げるならば、来年、日本中の人々が飢えに苦しむという可能性もゼロではない。その時「まさかこんなことになるなんて」と思ったら、それは単に「それを想像出来るだけの事実の把握」が不足していただけということになる。

 他人ごとのように書いてしまったが、私自身に何ができるのかは、まだ分かっていない。

 

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夕方の玄関前

 

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まだそれほど雪は深くない

 

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お約束の雪かきをしてみた。雪は濡れていて重い。

 

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雑草ガーデンはホワイト・バレンタイン状態。

 

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これは日付が変わって深夜。写っていないけれど、風が強く、粉雪で吹雪状態。

 

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街灯付近に激しく吹き付ける雪の一部が写っている。雪はどんどん積もってきている。街灯がないところも雪あかりでとても明るく、幻想的、あるいは “幽玄” な雰囲気。