野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

7月11日(水)

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 これを書いているのは12日午前。 

 昨夜は楽譜作成上の初めて体験するタイプのトラブルがあって、すったもんだしているうちに朝になってしまった。それで、作業を中断してそのまま就寝してしまい、日記を書く余裕がなかった。朝日を拝みたかったけれど、くもりだった。

 昨日は、我が家に新しい食洗機がやってきた。1時間ほどで交換工事終了。

 外観は双子のようにそっくりだけれど、設計思想はかなり異なる。

 前任機は、食器の大きさや形を選ばないザックリとした洗浄カゴと高速洗浄のための3枚の洗浄プロペラが装備された業務機に近いタイプ。このタイプは、一日分の汚れた食器をまとめて一度に洗うというようなライフスタイルには向かない。汚れが乾く前にすぐに洗ってしまうのに適している。洗浄時間は10分。入れ替え時間を含めても1時間で30人分ほど洗うことができた。洗浄音は豪快(深夜の運転には向かない)。給湯器直結が条件。

 それに対して後継機はプレート(平皿)、湯のみ、茶碗などの食器形状、サイズが決められていて(メジャーつきテンプレートが付属してくる)、それに則(のっと)れば8人分が洗浄できるという効率的な(裏返せば融通の効かない)タイプ。

 そのかわり、深夜電力を使って一日分を洗うタイマーモードもあったりして、マンションなどでスマートな暮らしをしている人たちには強い支持を受けることだろう(我が家は自家発電している昼間に電力を集中して使う)。

 誰かが仕事から帰宅すると、キッチンにやってきて開口一番同じ事を言う。

「食洗機どう?」

「慣れるまで時間がかかりそうだよ。彼女はシリみたいに話すんだ」

「そうか、じゃ名前はサブリナだね(風が命名)」

 サブリナというのは「私を月まで連れてって!」という30年も前のマンガ(竹宮恵子)に登場するメイド型ロボットの名前。カミさんの教育方針で、我が家では黎明期からのマンガの歴史をたどるようにエポックとなる作品を強制的に読まされている。アニメやゲームも同様。

 本当は「松五郎」という名前にして「松、松!」と呼んで可愛がるはずだった。

 そういえば、我が家で一番頑張っているソーラーパネルに名前がない。今夜の夕食時の議題として提案しよう。

 

 水曜日の午後には3人の小学生をレッスンしているのだけれど(いま、おちびは4人だけ)、3人とも、今までにこんなに練習してくる子たちがいただろうか、というくらいよく弾いてくる。経験上、長続きする(一生をピアノと共に過ごす)のは、なんとなく、しかしつかず離れず、好きな曲は弾いてくるという子たち。

 ま、一緒に名曲の数々を聴いたりしながらのんびりやろうと思う。

 

 さあ。モリアキ翁の昼食の時刻だ。