271703
今日はモリアキ翁の定期通院。最高血圧が130を下回って少し安心。
クリニックの待合室では城山三郎の「落日燃ゆ」を読んでいた。主人公は太平洋戦争時の首相、広田弘毅。
これが吉村昭の「戦艦武蔵」級の面白さ。
立場や役割が人をつくることは間違いないが、しかし、それだけでは駄目だということを教えてくれる。
私は「論語知らずの論語読み」で、ほんの少ししか知らないのだが、論語には「学びて時にこれを習う、亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや・・以下略」という一文がある。
これは、学習という言葉を説明している。「学んだら実際にやってみる」ということだ。「落日燃ゆ」に登場する政治家や外交官、あるいはその卵たちは、まさにひたすら学習する人々だった。
なんとも自分の小ささを感じさせる、スケールの大きな人々の物語だ。
この2週間、ずっと楽譜の浄書をしているのだけれど、これがなかなか大変で、スラー(フレーズ)が決まらなかったり、アーティキュレーションで迷ったりして時間だけが過ぎていく感じ。せっかく「落日燃ゆ」を読んでいるのに学習が足りないぞ、のような。
夕方の東空に現れた光り輝く雄大積雲。
そしておまけの一枚
2匹の猫の深夜のデート