野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

2月27日(木)

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 雨の一日。

 雨でもPM2.5の観測値が高い。

 今日は長めのレッスンの後で、買い物に行ったり、夕食を用意したりしていたのだけれど、心は届いたばかりのエルヴィン・シュルホフのCD。

 

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 2曲の弦楽四重奏曲のほかに「弦楽四重奏のための5つの小品」が収録されている。イスラエルのアヴィヴ弦楽四重奏団の魅力的な演奏と相まって、全曲が良い曲に聴こえた。

 シュルホフの作品は、ナチスによって「退廃音楽」の烙印を押されたということだが、70年前の人々の耳には難解に聴こえたのだろうか。シュルホフの語法は、とても明快で、どの収録曲もカルテットの重要なレパートリーとなることだろう。

 弦楽カルテットのために曲を書く時には、かなりの覚悟が必要となった。

 バルトークに対しては最初から白旗を揚げて降参しているので問題ないが、覚悟が必要などと書くということは、シュルフホフと競い合う気持ちがあるのかも知れない(でも、もう負けている気がする)。