野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

5月9日(水)

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 昨夜は久しぶりに寝そびれてしまった。最近は眠り損なうことが少ない。なぜなら、心底眠くなるまで寝ないからだ。

 昨日も(今朝か?)明け方の4時頃に眠くなったので布団に入ったのだが、タイミングを逸したらしく睡魔は去ってしまった。それで吉村昭「戦艦武蔵」をほぼ読了。この本はモリアキ翁の内科クリニックの待合室で読むことに決めているので、もう2ヵ月も読み続けていたものだ。次は同じ著者の「戦艦武蔵ノート」。

 胸が熱くなるようなモノづくりの本。マンガでも小説でも映画でも(マンガが先に来るところがポイント)、主人公が本気でなければ感情移入できないものだ。これは最善を尽くしたいと思った男たちの本気の物語。

 戦争という点に関して言うならば、大和も武蔵も、建造前からすでに過去の遺物のようなものなので、この2艦では戦記ものを書いてもエピソードを創作しなければならないから、戦記ものとして読むと腹立たしい内容かも知れない。なにしろ、大和も武蔵も戦闘らしい戦闘はしていないのだから。

 兎にも角にも、著者は徹底的に艦の建造に焦点を当てて調べ上げ、丹念に書き綴っている。この2艦が鉄でできた交響曲なら、この本は文字で書かれた交響曲と言えるかも。

 吉村作品を初めて読んだのは高校に入ってすぐ「星への旅」だった。作者への予備知識のない天文少年が深宇宙への旅を描いたSFと勘違いして買ったに違いのだが、すぐにハマって「少女架刑」「水の葬列」「高熱隧道」と読み漁ったのを覚えている。ただし「高熱隧道」と「戦艦武蔵」は読了していなかったと思う。「高熱隧道」は厳密にはノンフィクションではないが、当時は小説が読みたかったのだと思う。

 ところで、今朝はゴミ出しの日だったので、目覚ましがなる前から目が覚めて(というか、眠ったのだろうか)、今日の夕方には強烈な睡魔が襲ってきてた。眠いという感覚は、麻薬的に甘味だと思う。夜が待ち遠しくてワクワクしていたのだけれど、この時刻になると、身体は疲れているけれど眠気は全くない。眠気がやってきたら、こんな日記、どんなに中途半端でも中断して布団に飛び込むつもり。

 最近、試聴音源をアップしているので、各ページに独立して設置されているカウンタを見るのが楽しみ。誰かきいてくださったのかは、全然分からないのだけれど数字だけで充分。

 今日は「暮れかた」が一番伸びただろうと思って、探したのだけれど、どこにもなかった。アップロードしたつもりでいたのだけれど、どうやら夢を見ていたらしい。そもそもソフトウェア再生で魅力を伝えられる曲ではない。はやく誰かと連弾してアップロードしたい。

 そう言えば、ウラノメトリアブログには「気持玉」というのがあって、よく意味がわからないのだけれど、フェイスブックの「いいね!」みたいなものかも知れないので、気に入った曲があったらポチっとしてください。

 明日は東長寺の「きあんコンサート」。モリアキ翁の昼食後に出かければ間に合うので行けると思う。公開のコンサートで「Morning Air」が演奏されるのは13年ぶりくらい。ちょっとポップで大好きな曲。

 最寄り駅は「新宿御苑駅」だけれど、天気が荒れたりしなければ新宿駅から1.5kmなので歩こうと思う。体脂肪率を12パーセントくらいまで下げたい。