野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

6月27日(水)

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 最近、放送大学の「看護ケアの倫理学」を気に入っていて、今日も第12回「高齢者看護ケアと倫理 第2回」(担当講師:高崎絹子放送大学客員教授)の講義を傾聴してしまった。講義内容はもちろんのこと、高崎先生の志の高さと倫理観の素晴らしさが講義の質をぐんと高めている。

 今回の講義では「高齢者の発見」という意外な単語にやられた。過去の貴重な記憶を有する数少ない「長老」の時代は過ぎ、現代の高齢者は生産的な生活を終えた一群の集団となっている、ということを「発見した」のだ(エリクソンだったか? 記憶が怪しい)。

 それで俄然、自らの高齢期に思いを馳せることとなった。

 生産的な高齢者。

 意欲を持ち続けるためには健康であることが条件となるだろう。ヴォーン=ウィリアムズのように80歳を過ぎてからの交響曲の作曲という “偉業” を再現できるだろうか(そもそも、80歳まで生きられるかどうかが分からないが)。

 今日は「コレルリ風に」と「あそび歌」の楽譜に取り組んだが、現在の版以上にはならなかった。明日、再挑戦。