野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

4月23日(火)

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 昨夜(今日未明)は気づいたら4時30分を過ぎていて、日記を書くのを忘れたことさえ忘れていた。

 

 この2年間、ヴァイオリン協奏曲を聴き続けてきた。

 それで分かったことは、音楽史上の大作曲家たちがヴァイオリン協奏曲に全身全霊を傾けてきたということだ。

 ヴァイオリンという無限大の表現力を持つ楽器を主役に置くことによって、交響曲よりもピントが合わせやすいのかも知れない。

 ピアノ協奏曲にも名曲は多い。しかし、無伴奏ピアノ・ソナタというジャンルがないことからも分かるように、ピアノは単体で完結できる楽器であって、ピアノ協奏曲は時として音楽的に過剰になることがあるのではないかと思っている。その代表例がプロコフィエフの第2番で、第1楽章ではオーケストラが長時間沈黙してしまうにも関わらず、聴衆の中には、そのことに気づかない人がいてもおかしくはない。

 昨夜はシベリウスブラームスを聴いた後でチャイコフスキーを聴き、チャイコフスキーの凄さに圧倒されて時を忘れて明け方になってしまった。

 好きなヴァイオリン協奏曲ならバルトークの第2番が筆頭だけれど、その凄さではチャイコフスキーが一歩抜きん出ていると思う。しかし、まだ聴きこみ足りない曲も多いので、まだ凄い曲を見出すかも知れない。

 “凄さ” としか表現できないのだけれど、そのあたりを理解しなければ、たぶん “凄くない曲” を書いてしまうことだろう。

 

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輝く柿の葉

 

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買い物に行って見かけた戸田市の公用車(日産リーフ)。

 

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今日の夕方