野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

3月1日(土)

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 朝から雨。

 カミさんは土・日が出勤のことが多く、頼り(にならないけれど)の “たろ” も土曜は仕事。私と “風” には週末も楽しい家事が山ほど待っている。

 “月”(げっちゃんと読む)が美大を卒業し、作曲工房での下宿生活も間もなく終わり。“風” と一緒に、“月” の独立記念パーティを盛大(?)にやろうと計画を立てているところ。

 毎日欠かさず続けている「えいごづけ」に「Don't imitate others」という警句がある。全てのクリエイターが胸に刻んでいるであろう言葉だ。音楽の場合は扱う音数に限度があるので、音並びの組み合わせはそれほど多くない。しかし、音楽的なオリジナリティは音並びではなく(法律では音並びで盗作を判断するが)、イマジネーションに本質がある。真似てはならないのはイマジネーションのほうだ。

 音楽ファンには、たくさんの好きな曲があって、それらを存分に楽しんでいるに違いない。しかし、作曲を志す人は、おそらくほとんどの音楽に興味がなく、ほんの少しの光を頼りに自分の目指す音楽だけを聴き分けようとしているはずだ。その時に他者のイマジネーションが入り込まないことこそが重要。

 なぜオリジナルでなければならないのかを言葉で説明することは容易いが、真意が伝わるかどうかは疑わしい。それよりもオリジナルな音楽を聴いたほうがずっと強烈に伝わることだろう。

 オリジナリティは創りだすものではなく、すでに持っているものを掘り出すというか、磨きだすものだと考えている。

 だから作曲は止められない。

 

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オーバーホールを終えた自転車を受け取りに行く途中で、枝も幹も切り取られたけやきを見た。伐採するつもりではなさそうだけれど、気になる。

 

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区画整理地内に新しい家が次々と建ち始めた。

受け取った長寿な自転車は、まるで新車のような乗り心地に戻っていた。ブレーキは特に気持ちがよかった。自分でメンテナンスができるようになれば、いつでも新車のまま保てるかも知れない。

 

自転車で本当に半日で100kmを移動してしまう車載動画。池袋から上尾までの区間は自転車で何度も走ったことがあるので、ついつい観てしまった(生まれた病院も、子ども時代に住んでいた町も、現在の住まいも、結婚前のカミさんの住まいも全部中山道沿いであることに、今日はじめて思い至った)。ロードムービーは面白い。いずれ最後まで観てみたいものだ。


春の中山道(池袋駅→高崎駅)×1.8倍速 - YouTube