野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

4月28日(日)牧野邦夫展

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 昨夜は “海” と話し込んでいたために、結局眠ったのは4時半になってしまった。

 それでも、今日はスケジュールが埋まっていたので隙間なく動いた一日となった。

 中でも、牧野邦夫展は特筆すべき出来事。

 

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会場の練馬(ねりま)区立美術館は西武池袋線「中村橋駅」のすぐ近く

 

 私は最も偉大な作曲家はバッハで、最も偉大な画家はレンブラントだと考えているのだが、牧野邦夫さんもレンブラントを模範として絵画制作に励んだ画家。

 1925年-1986年までの61年間の生涯。1日12時間以上描くと決めて、そのとおりにしたという闘志あふれる性格。

 彼の手記をメモしてきたので一部を記す。

 

 自然は凡て。私自らも自然でなければならない。不自然なもの、不勉強なもの、ごま化したもの、うそをつくもの。これらの作品は必づ見破られ、裁きを受ける。肥料になることさえ出来づに、くち果てる。犬の糞。(1951年、原文ママ

 

 とても共感する一文だ。やる気が出てくる。

 彼自身が書いた年譜に「1978年 千穂出現」という一行があって、詳しく書く余裕はないけれど「出現」という言葉の凄さが絵で分かった。

 

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練馬区立美術館

 

 練馬から戻って、少し家事をしてからモリアキ翁94歳のもとへ。

 今日のモリアキ翁は体調がよく、酸素チューブが外れているのを忘れていても平気で読書していた。彼自身は、退院が近いのではないかと語っていた。ぜひ、そのようになってほしい。

 

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今日は朝から一日、快晴。