野村茎一作曲工房日記2

作曲家の野村茎一が日々の出来事を綴ります

8月14日(火)

270888

 

 数日ぶりに、まとまった楽譜の作業時間を持った。溢れ出るインスピレーション、疾走するアイディア。いい気持ちだ。

 第3楽章の一部を残すのみとなったまま10年以上作業の止まっているソナチネ第5番(楽譜自体は書き終えている)では、ようやく何が未完なのか分かった。メロディーは全く異なるのに、他の作曲家を想起させる4小節が挟まっていたのだ。

 大作曲家の有名曲と同じメロディーが登場しても全く異なる曲に仕上げる自信があるのでそのまま借用という形で使ってしまうが「何だか似ている」と思わせるようなことはミス以外のなにものでもない。

 ところが、それが誰の曲を想起させるのかがしばらく分からなかった。10年前なら全く分からなかったことだろう。待って良かった。今日だから分かったのだと思う。

 

 というわけで、もう一仕事。